設計事務所K社
準耐火建築物の木造2階建ての保育所の計画で
「木外装」と「金属サイディング」を使用したい。
~ 壁準耐火構造45分×(木+金属サイディング)を実現 ~
※画像はイメージです
背景
木造2階建てで、準耐火建築物としなければならない保育所を設計中の、設計事務所K社。
意匠に強みがあるK社は、木と金属サイディングの両方を使ったファサードデザインを得意としている。今回もそのデザイン性の高さを評価され、依頼を受けていた。さらに、園児の「居心地のよさ」に配慮した施設にしてほしいとの要望もあった。
そこでK社は、外壁を付加断熱とすることで、高断熱住宅にひけをとらない水準まで断熱性能を上げる計画とした。しかし、外壁の付加断熱に対応している45分準耐火構造認定は、なかなか見つけることができなかった。
そこでK社は、「木」と「金属」の両方を使った外観を取りやめ、窯業系サイディングを使った付加断熱の認定を使用し、新たに提案したが、意匠的に施主のイメージとかけ離れてしまい、納得を得られなかった。
K社は、「外観」か「居心地のよさ」のどちらかを選んでもらうしかないかと葛藤していたが、次回以降の受注も考慮し、要望に応える術を模索していた。
施主の要求
- 外壁は、「木」と「金属サイディング」を併用したデザインとしてほしい。
- 園児の居心地のよさに配慮した設計をしてほしい。
設計の課題
「断熱性能」と「デザイン」を両立する外壁の準耐火構造45分認定が見つからない。