設計事務所D社 設計部 北海道におけるRC造の病院

屋根の断熱性能を
コストパフォーマンス良く向上させたい!

~ ネオマフォームのRC屋根外断熱工法 ~

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背景

北海道における病院を設計しているD社設計部。時勢や役所からの要望で、低炭素化した建築物を設計するよう求められていたが、資材の高騰により壁にぶつかっていた。

2050年のゼロカーボン化を目指す国の施策への対応や、公共物件でのZEB化を推進する北海道の要望で、昨今受注する設計案件について、必ずCO2排出量について検討を求められるD社。

『ZEB』を目指すために必要である、「躯体の断熱性能の向上」を課題としていた。今回、D社はまず、基準からの消費エネルギーを50%削減した「ZEB Ready」となる建築物とすることで北海道からの要望に応えることとした。

ZEB Readyに必要な断熱性能とは

今回、実施設計の際、ZEB Readyを満たすには屋根の熱抵抗値が2.5(W/m2K)必要となった。そこでまずD社は、公共案件で実績が多いアスファルト防水と硬質ウレタンフォーム60㎜の露出断熱防水工法を検討した。

図

しかし、そこで問題が発覚した。
熱抵抗値2.5以上を満たす場合、検討中の断熱材では厚さが50㎜を超える。このことで告示仕様から外れるため個別の飛び火認定が必要となり、下記の難点が考えられた。

・一般的な防水層では施工しない下地材等が必要となる場合がほとんどで、コストアップや工期の長期化に繋がる。
・構成材料が認定の範囲を逸脱することはできないため、予算に合わせて材料を変更できる自由度に欠ける。

資材が高騰する中、今以上のコストアップは現実的ではないとD社は考え、ZEB Readyと建設コストとのバランスに頭を悩ませていた。

施主の要求

ZEB READYの達成

設計の課題

  • ZEB Readyとするための、屋根の断熱性能を確保したい。
  • コストアップの一因となる、個別の飛び火認定は採用したくない。