解決のポイント

高性能な断熱材「ネオマフォーム」を使用することで、
断熱材の厚さを60㎜から50㎜に抑え、求められる断熱性能を達成しながら飛び火認定を不要とした。

解決のポイント画像

設計事務所D社は、防水施工店に相談した。 すると、当初検討していた断熱材よりも高性能な材料である「ネオマフォーム40K」を採用した防水システムの仕様を持つ、防水メーカーを紹介してもらった。 ネオマフォームであれば、飛び火認定が不要な厚さまで薄手化できるのではないか、と言うのだ。 そこでD社は、紹介先の防水メーカー「エイ・アールセンター」に連絡を取り、工法について詳しく教えてもらった。

エイ・アールセンターは、旭化成建材のネオマフォームを採用している防水メーカーである。D社は断熱材の熱抵抗値はそのままで薄手化できるネオマフォームに置き換えることで、ZEB Readyを飛び火の告示の範囲内で達成することができた。 結果、ZEB Readyを安価※にでき、今後の設計で標準的に使っていくこととした。

※一例であり、必ずしも安価であるとは限りません。

※ネオマフォームは、断熱材の下側に防水層を設置するUSD工法には使用できません。当該防水メーカー様の仕様に従い、ご利用をお願い致します。

本事例に関する資料

エイ・アール・センターの断熱防水工法

エイ・アール・センターの断熱防水工法図

工程 使用材料 塗布量
1 プライマー 0.2kg/㎡
2 ARケミアスライナーN 0.5kg/㎡
3 ネオマフォーム(断熱材)
4 ARケミアスライナーN 1.2kg/㎡
5 ボンルーフ 1.1kg/㎡
6 ARケミアスライナーN 1.6kg/㎡
7 仕上材 適宜

副次的効果

  • 常温での改質アスファルト工法であり、工法的にも脱炭素化に貢献できた。
  • エイ・アール・センターの防水は耐用年数が非常に長く、ライフサイクルコストの削減も評価された。