結露について
試験結果
冬季、夏季ともネオマフォーム外張り工法には結露が発生しなかったが、繊維系断熱材充填工法は、冬季には外装側石膏ボードと繊維系断熱材の界面で、夏季には繊維系断熱材と室内側石膏ボードの界面で結露が発生した。
冬季、夏季ともに繊維系断熱材充填工法は、胴縁を通じて熱が伝わっている様子が明確となっていた(サーモグラフ結果)。
ネオマ外張り、
繊維系断熱材充填のいずれも、
胴縁を貫通するビスの結露は見られなかった。
鉄骨造建築 外張り断熱工法の薦め
店舗、事務所など、建物内部の居住性、快適性、省エネ性能を重視するご計画においては、内装仕上げと外壁材の間の空間を繊維系断熱材で充填する仕様が多く採用されます。 ネオマフォームとその関連製品でご提案するのは、外張り断熱工法です。熱橋の影響が小さく透湿しにくい材料のため、断熱性能の向上とともに結露発生の可能性が小さい仕様となります。
ここでは、ネオマフォーム外張り断熱工法と繊維系断熱材充填断熱工法を比較するため、 厳冬期・盛夏期それぞれの外気条件及び想定される中でも厳しい室内条件での2次元シミュレーション、環境実験を実施しております(防湿層無)。
2次元シミュレーション
1.検討条件
・使用ソフト:INSYS2次元伝熱・結露計算システム((株)建築環境ソリューションズ)
・温湿度条件:
夏季 室外35℃、85%、室内15℃、50%、
冬季 室外-4.7℃、20%、室内20℃、50%
アメダス等のデータより6地域を想定して設定。
・仕様:
(1)ネオマフォーム外張り工法:
ネオマフォーム25mm、石膏ボード12.5mm
(2)繊維系断熱材充填工法:
石膏ボード12.5mm+9.5mm、
繊維系断熱材50mm充填(防湿層無)、
石膏ボード12.5mm
2.検討結果
・ネオマフォーム外張り工法
・冬季・夏季ともに結露発生無し
繊維系断熱材充填工法
冬季:外装側石膏ボードと繊維系断熱材の界面で結露発生
夏季:繊維系断熱材及び中空層で結露発生
環境試験
試験概要
・試験機関:(一財)建材試験センター
・試験体:試験体はネオマフォーム外張り工法と繊維系断熱材充填工法の2仕様とし、同一試験体で2仕様を試験出来るように製作した。また、試験体に熱電対、湿度センサー、結露センサー、水没検知紙(内側に水滴が見えやすいように緑色テープ貼付)を各部に設置した。
試験条件
試験は、2次元シミュレーションと同条件とした。
【注意】
・本シミュレーション及び環境試験は特定の条件を設定して実施したものです。ご計画の際は壁体内部の温湿度分布、結露発生の有無等については参考としてご利用ください。
・繊維系断熱材を充填する工法においては防湿措置の工程が重要であり、防湿措置がなされていない場合、そのことが一因となり結露が発生する場合があります。
ネオマフォームについて
鉄骨造 ー外壁用途
準耐火建築物(ロ準耐2)
用途の製品
耐火建築物
用途の製品
金属外装材
断熱用途の製品
鉄骨造 ー屋根用途
勾配屋根(耐火断熱野地板)
用途
屋根仕様が勾配屋根となる際には、耐火野地板製品が 広く用いられます。ネオマフォームは木毛セメント板、 木片セメント板と複合することで、それぞれの 野地板製品の断熱性能を大きく高めております。
野地板が上なので、
作業しやすい。
断熱材が上
だと吊子などが沈む。
断熱材が強風で
飛ばされたりしない。
竹村工業株式会社製品
TSプラスボード
屋根30分耐火構造
FP030RF-0088
ニチハ株式会社製品
だんねつ君
屋根30分耐火構造
FP030RF-0099-1(1)・(2)・(3)
FP030RF-1779-1(2),FP030RF-1751-1(2)
屋上防水(外断熱)用途
ネオマフォーム高密度(40K)
品 シート防水仕様
RC造で重量を軽くするため、
屋根部分をS造(デッキ)で作るケースがあります。
ネオマフォームはシート防水屋根の断熱性能を
高めるために貢献しています。
デッキプレートにネオマフォームの高断熱性能と
塩ビ防水シートの信頼性を組み合わせた、
軽量かつ高性能なロンシール工業(株)
の金属下地屋根シート防水システムに、
ネオマフォーム高密度品が採用されています。